メゾン・ド・ラルクのアルマス(荒れ地、自然の庭)、自然との共生
J.Hファーブルはまずオランジュで、昆虫学者としていろいろな研究、実験を始めました。ところが、ある日家主が屋敷のプラタナスの木を剪定して切ってしまい、彼が何年もの間観察を続けていたことが、無に帰してしまったのです。そのため彼は他のところへ移ろうと決め、あちこち探しました。そしてとうとう見つけました。丘の麓の日当たりの良いところ、それが、セリニャン・デュ・コンタでした。そこに彼はアルマス(荒れ地、自然の庭)を興し、生涯腰を落ち着けて研究活動に没頭したのです。
凱旋門が、大きなプラタナスの並木に守られるように取り巻かれていますが、ここメゾン・ド・ラルクのアルマスは、そのプラタナスの大木の懐に包まれた杉木立のカーテンがミストラルの強い風を和らげてくれます。庭にはバラやラベンダーをはじめ、野菜、果物、ハーブ類が育ち、一年中よい香りの花が咲き競って、まさにプロヴァンスの四季を楽しませてくれています。。プールサイドでは、夏の焼けつくような太陽を満喫することも、桑の葉陰で読書したり、午睡をとることも自由です。まるで時が止まった楽園にいるような心地です。
ささやかな私たちのアルマス(自然の庭)は、もちろんセリニャンのアルマスと比較できるほどのものではありませんが、果樹園や野菜畑での、生態系を無視した農薬の使用などで被害をこうむっているある種の生物にとっては避難所のようになっているのかもしれません。同一種が極端に繁殖することもなく、敷地は、自然のエコシステムがうまく作動していると言えるでしょう。
とはいえ、昨年沢山いた野生の蜜蜂が、今年は随分少ないので、どうしたことかと案じています。
このように、まだ完璧ではありませんけれど、自然はバラエティーに富んでおり、他ではあまり見られないような種類の動物や植物が共存しているといってもいいでしょう。
実はその蔭には協力者がいて、うまくバランスをとってくれているのですが、彼らには心から感謝しております。